売却事例⑮(バルク入札)

東証一部上場企業様から千葉県にある3社宅の売却案件です。5年以上通った企業様から、入札によるバルクでのご売却を依頼されました。

築年数が古く建物解体は買主様側が行うこと等の入札条件がありましたが、地元大手の不動産会社様がいる中、当社仲介の買主様が1番手と3番手を取りました。
強気価格でご入札いただき、誠にありがとうございました。
敷地面積は各々4700坪、2500坪、900坪で、8階建の建物が計5棟あり解体費用を抑えないと宅地分譲の販売では元が取れません。上物まで建てるなら別ですけど、、、

土地柄、山を切り開いて宅地にしている場所が多く、擁壁がネックになるケースが多々あります。本件は、土砂災害警戒区域ではなく、土砂災害調査区域に指定されている箇所があり、その擁壁の図面があっても年数が経過していると開発許可が下りない可能性もあります。やり直すと高額な工事費用がかかります。

やはり壁面から後退して建物を建築するか、役所との相談が必要ですが盛土をして後退距離を少なくし、敷地利用面積を増やすことが得策のように思います。

残置物に関して、敷地内の残置物は買主様が処分する条件となっていましたが、自動車、バイク、自転車など売主様とは別の第三者が所有するものに関しては、売主様の方で処分をお願いいたしました。例えば、ナンバープレートが付いていない車輛の所有者を確定すること。放置された車輛の中には盗難車両の恐れもあり、警察へ問い合わせる必要も出てきたりします。

また、灯油などが入ったポリタンク、塗料やシンナー系の液体が沢山あると厄介です。最近ではガソリンスタンドで灯油を処分してもらえません。
後は、冷蔵庫、テレビや洗濯機などの家電リサイクル品も処分費用がかかります。
備付けの消火器は、消防署に頼まなければしけないし、やること盛りだくさんです。

要は、解体業者が撤去・処分できないものは、事前に売主様の方で処分が必要と考えております。
売主様にも大変苦労をお掛けいたしましたが、500ヶ所近くの室内、倉庫、機械室等を全て確認し、無事お引渡ができました。

大きな案件ですので、落札された買主業者様にも納得が行く取引でなければなりません。
この先、何ができるか楽しみにしております。勿論、地域住民の皆様のお役に立てることが大前提です。

本当にアクアラインができて便利になりましたね。何よりゴルフ場の価値が上がったように思えますが、お隣の国や世界標準を考えると非常に安いですね。不動産価格も、所得も低いですが、この夏以降のインフレや、スーパー円安に日本が対応できるか心配です。
ただ来年、諸外国がリセッション入りすると落ち着く様にも思われますので、今年はじっと耐える年になりそうですね。

不動産を高値で売却致します